天神総合クリニック

お知らせ

2025.07.14

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婦人科からのお知らせ(新しい経口避妊薬 スリンダ錠28)

~スリンダ錠28のご紹介~
スリンダ錠28は、女性ホルモンの1つである黄体ホルモンの単独の錠剤で、28日を 1周期として服用する経口避妊薬です。
正しく服用することで、卵胞の発育や排卵を促すホルモンの分泌が低下し、排卵を抑えることで妊娠を防ぐ効果を発揮します。
また、子宮内膜が増殖して厚くなるのを抑えて受精卵の着床を防いだり、子宮頸管の粘液の粘稠性を高めることで精子が子宮内に入りにくくなる働きがあると考えられています。
このように、スリンダ錠28は妊娠を阻止する多様な作用によって避妊効果を発揮します。

経口避妊薬 スリンダ錠28を飲み始めるタイミング
◎経口避妊薬を初めてお飲みになる方
~月経が始まった日から飲み始めます
◎他の経口避妊薬から切り替えられる方
~前に服用していた薬剤のうち、有効成分を含む錠剤をすべて服用した翌日から飲み始めます
◎子宮内避妊システムから切り替えられる方
~取り外したその日から飲み始めます

経口避妊薬 スリンダ錠28服用方法
✓服用を始める前に
服用を開始する曜日が左端にあるカレンダーシールを、貼ってご使用ください。
✓白い錠剤がお薬の成分が入っている錠剤です
左上の赤丸がついている錠剤から飲み始めます。
矢印に従って順番に1日1錠ずつ、毎日一定の時刻に服用してください。24番目の錠剤を飲み終えた後、翌日から淡黄色の錠剤を毎日1錠ずつ服用してください。
✓黄色い錠剤はお薬の成分が入っていない錠剤です
28番目の錠剤を飲み終えたら、翌日から新しいシートの服用を始めてください。
この淡黄色の錠剤の服用中に月経のような出血(消退出血)が始まります(出血がない場合もあります)。出血が終わっていても続いていても、28錠全て飲み終わったら、翌日から新しいシートの服用を始めます。

従来の経口避妊薬との違いは血栓のリスクになるエストロゲンが入っていないことです。
従来の経口避妊薬のエストロゲンの量はかなり減り血栓リスクもとても低いですが、
偏頭痛や喫煙者、40歳以上の方にはリスクを説明しておりました。
しかしこの新しい経口避妊薬スリンダ錠28は血栓のリスクがあり従来の経口避妊薬を内服できなかった方にとってとても良い薬といえます。

【スリンダ錠28がおすすめな方】
前兆を伴う片頭痛・高血圧・肥満・脂質代謝異常・喫煙者・心臓弁膜症・糖尿病・40歳以上・血栓症の素因/既往/家族歴・血栓症が心配でピルを敬遠してきた方

ぜひ一度ご相談ください。