天神総合クリニック

お知らせ

2025.09.05

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婦人科からのお知らせ(風疹)

風疹抗体検査及び風疹ワクチン接種について

風疹はほとんどの人は感染しても軽症で治りますが、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害(先天性風疹症候群)が生じるおそれがあります。生まれてくる赤ちゃんを風疹から守るために、風疹の予防接種を受けたことがないかたは予防接種を受けましょう。
① なぜ、風疹の予防接種が必要なの?
→妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が生じる可能性があるため
風疹は、風疹ウイルスによって起こる感染症で、患者のくしゃみや咳などによって飛び散ったウイルスを吸い込んだりすることで感染します。通常、2週間から3週間の潜伏期間の後に、発熱や発疹、耳の後ろや首のリンパ節の腫れ、関節の痛みなどの症状が見られます。一般的に症状は軽く、数日の経過で回復しますが、まれに高熱が続いたり、急性脳炎などの合併症を生じて入院が必要となったりする場合があります。また、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに先天異常(先天性風疹症候群)が生じる可能性があるため、注意が必要です。
女性のほとんどのかたは過去に風疹の予防接種を受けているため、風疹に対する免疫(抗体)を持っています。しかし、中には予防接種を受けても免疫(抗体)がつかないかたもいます。また、妊娠中は、予防接種を受けることができません。妊娠中の女性への風疹の感染を防ぎ、生まれてくる赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るためには、周りの方々も風疹に対する免疫(抗体)を持つ必要があります。

風疹の予防には、ワクチン(予防接種)が有効です。「風疹にかかったことがなく、ワクチンを1回も受けたことのない人」は、かかりつけの医師に相談し、積極的に抗体検査又は予防接種を検討しましょう。

② 妊娠を希望する女性、妊娠中の女性の皆さんへ
→赤ちゃんを守るためには、妊娠する前に予防接種を受けておくことが大事
妊娠中に風疹に感染した場合、生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群になってしまう可能性があります。未来の赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るためにも、積極的に抗体検査や予防接種を検討しましょう。

【妊娠を希望する女性の皆さんへ】
風疹含有ワクチンはウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンであり、ウイルスが胎児に感染する可能性が完全には否定できないので、妊娠中は予防接種を受けることができません。そのため、妊娠する前に抗体検査や予防接種を検討することが重要です。また、予防接種を受けてから約2か月は、妊娠を避けるようにしてください。

【妊娠中の女性の皆さんへ】
妊娠中のかたで、風疹に対する十分な免疫がないかたは、風しんの感染を避けるために、次のようなことに注意して生活してください。

妊娠中はできるだけ不要不急の外出を避ける
人混みの中では、風疹ウイルスに感染する可能性が高まります。特に妊娠中(妊娠20週ごろまで)に感染すると、先天性風疹症候群を発症する可能性が高くなります。風疹が発生している地域では、不要不急の外出を避け、やむを得ず外出をする際には可能な限り人混みを避けるなど、風疹に感染しないよう注意してください。また、風疹を疑う症状(発疹・発熱など)が出現した際は、医師に相談しましょう。

夫や同居している家族にはすぐ抗体検査を受けてもらいましょう
家庭内での風疹感染を防ぐために、夫や家族にできるだけ速やかに抗体検査を受けてもらい、その結果免疫が十分でないことが判明した場合は予防接種を受けることを検討してもらいましょう。

当院では風疹抗体検査を行っております。
また抗体低値の方にはワクチン接種も行えます。
抗体検査:3960円(税込)
風疹ワクチン:6600円(税込)

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