婦人科
GYNECOLOGY
婦人科について
天神総合クリニックは、婦人科の専門女性医師のもと、天神のかかりつけとして信頼できる医療をみなさまに提供いたします。
月経痛、おりもの異常、不正出血、更年期症状など女性特有のお悩みを産婦人科専門医にご相談いただけます。
患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた最適な診療を心がけ、安心してご相談いただける環境を整えております。
HPVワクチン
HPV(ヒトパピローマウイルス)について
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、皮膚の病変や性感染症などの原因となるウイルスの一種です。
このウイルスには、皮膚に感染するタイプと、粘膜に感染するタイプがあり、特に後者は性行為の経験がある女性の約半数が一度は感染するといわれています。
現在では、100種類以上のHPVが確認されており、その多くは人間の免疫によって自然に排除される比較的弱いウイルスです。
しかしその一方で、一部のHPVには病気を引き起こしたり、がん化のリスクを高めたりする「ハイリスク型」が存在することが明らかになっており、注意が必要です。
HPVが引き起こす可能性のある病気
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、以下のような病気の原因となる可能性があります。
◯いぼ
皮膚にできた小さな傷などからHPVが感染することで発症します。
◯尖圭コンジローマ
粘膜に感染して生じるウイルス性の性感染症で、小さなイボ状の病変が見られるのが特徴です。
◯がん
子宮頸がん、膣がん、肛門がん、陰茎がん、口腔がん・咽頭がん など
いぼや尖圭コンジローマの多くは良性で、治療せずとも自然に消えることがありますが、ハイリスク型HPVは自覚症状がないまま長期間体内に潜伏し、がん化するリスクがあるため注意が必要です。
特に、子宮頸がんの95%はHPVが原因と言われており、日本では毎年約1万人が子宮頸がんを発症し、約2,800人がこの病気で命を落としています。
HPVワクチンの目的と効果について
HPVワクチンは、特にがん化のリスクが高いとされる「HPV16型」と「HPV18型」に対する免疫(抗体)をつけることを目的としています。
これらのHPV感染を予防することで、子宮頸がんのリスクをおよそ50〜70%程度減らせるとされています。
HPVワクチンは大人も接種可能です
HPVワクチンは、ウイルスに感染する前に接種することで最も高い予防効果が得られるとされており、16歳頃までの接種が推奨されています。
しかし、国内外の研究において16歳以上の接種でも一定の効果が期待できることが分かっています。
HPVは性交渉を介して感染するウイルスであるため、初めての性交渉を経験する前のワクチン接種が最も有効です。しかし、すでに性交渉の経験がある方でも、ハイリスク型のHPV(16型・18型など)に感染していない場合には、接種によって将来の感染を防ぐことが可能です。
なお、すでにハイリスク型HPVに感染している場合、ワクチンによってウイルスを排除することはできません。
そのため、大人になってから接種を検討されている方は、事前に子宮頸がん検診を受けておくことをおすすめします。
ご不明な点や接種の可否については、ぜひ医師にご相談ください。
HPVワクチンの料金について
現在、HPVワクチンは定期接種の対象となっている小学校6年生から高校1年生の女子を対象に、全額公費(無料)で接種が可能です。
対象年齢を過ぎて接種を希望される場合は「任意接種」となり、保険適用外(自費診療)として全額自己負担となります。
詳細についてはお気軽にお問い合わせください。